2021.11.05 Friday
太田光『向田邦子の陽射し』を読む
向田邦子の小説『隣りの女 男どき女どき』に収められた短編小説はどれも幸福論だと、太田はいう。「いつも自分の体の周辺に幸福を置く女と、自分から見えない、遥か遠くに幸福を置く男。世の中は、そんな"幸福との距離"の違う、男と女が同時に生きなければならない世界だ」と太田は書いている。(「"人”と“幸福”との距離」より)猫たちと暮らしていると、自分の近くに幸福があることに気づかされる。
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